
パルボウィルスは強力で恐ろしいウィルスです。
犬パルボウィルスに腸がおかされ、最悪な場合は子犬なら1~2日で死亡、成犬でも25%が死亡するとされています。




犬パルボウィルスの症状 激しい嘔吐と下痢
2~5日の潜伏期間後、突然激しく嘔吐し、その後下痢も加わります。
食欲が低下し、血液が混じったケチャップのような便になります。
脱水症状となり体液が不足します。
そして、衰弱しショック死になる場合もあります。
心筋に炎症を起こすタイプもあり、心不全を起こして急死することもあります。


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犬パルボウィルスの原因
原因菌は、犬パルボウィルスです。
犬パルボウィルスは、腸の粘膜がただれる腸炎型と、心不全を起こす心筋型の2種類に分類されています。
主なものは腸炎型です。
感染経路は、感染した犬の便や嘔吐物を介し、経口感染します。
多くは腸にすみつき、腸炎を引き起こします。
ウィルスが心筋にすみつくと、心筋炎を起こします。
犬パルボウィルスの治療
完全な治療方法は今はないようです。
二次感染を防ぐため他の犬と隔離します。
脱水症状に対処し、整腸薬をあたえて保温と安静にさせます。
3~4日生存できれば、多くは回復できるようですが、子犬は死亡する確率が高くなります。
ワクチン接種で予防できるので、意識して予防接種をすることが大事です。
犬パルボウィルスの飼い主の対応
犬パルボウィルスは、抵抗力が非常に高く数ヶ月も生存し続けます。
愛犬がもし感染してしまったら、殺菌消毒することがとても重要です。
感染した犬の食器を消毒せずに使用すると、感染する可能性があります。
通常の石鹸や消毒剤ではウィルスを十分に死滅させることは出来ないので、塩素消系の強力な消毒剤を使用する必要があります。




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